スペイン旅行No16 コルドバ メスキータ
メスキータは、大モスクで、後ウマイヤ朝を開いたアブド・アッラフマーン1世によって785年に建設がはじめられた。3回にわたって、拡張が行われ、2万5千人を収容する大モスクが完成しました。
この大モスクが作られる前の6-7世紀には、西ゴート王国の聖ビセンテ教会がありました。
このビセンテ教会を取り壊し、その材料も使って、大モスクが作られたわけです。
1236年にカスティーリャ王フェルナンド3世により、コルドバが征服され、大モスクは、カトリックの教会に転用されました。
16世紀、スペイン王カルロス1世(神聖ローマ帝国カール5世、スペイン名、カルロス5世)の治世に、モスク中央部に、ゴシック様式とルネサンス様式の折衷の教会堂(聖マリア大聖堂)が建設されました。
イスラム教とキリスト教が併存する感じで、非常に、ユニークです。
メスキータ(大モスク)内部です。
かつては1000本以上の円柱があったそうで、854本現存しているそうです。
(数えていませんがーー)
円柱の上部に、10m 位の天井を支えるために、二重アーチが使われている。
これは、メリダにあるローマ橋を参考にしたと言われ、無数の円柱を作るために、世界各地の時代、様式、場所の異なる建物から、材料を集められましたが、その転用の時に、サイズが小さくなった円柱の高さを調節するためだそうです。二重アーチは、赤いレンガと白い石灰岩で、作られています。
二重アーチと天井。
この天井は、イスラム支配時代のもののようです。
白い天井。
比較的最近のもの。
ミフラープの壁にあるアーチです。
ミフラープというのは、メッカの方向を向く壁です。この方向を向いて、祈ります。
ここのミフラープは、普通のミフラープと違って、八角形の形をした小さな部屋になっています。
ミフラーブの前の天蓋ドームです。
中央付近の教会堂、聖マリア大聖堂です。
祭壇です。
マヨール礼拝道の天蓋
イベリア式パイプオルガンです。パイプが、水平に突き出しています。
北側-北東側の新しく増設された部分です。
展示室です。
円柱に刻まれた職人のサインを石膏で、写し取ったもの。
ミナレットです。現存するものは16世紀後半から17世紀に建てられたもの。
動画は、こちらです。
http://youtu.be/sgxGLbpajnE
ちなみに、Google Earth で。メスキータを調べてみると、こんな感じです。
View Larger Map
次回は、5月23日の更新です。
テリーの部屋 Part 1 はこちらです。http://terry658.blog.so-net.ne.jp/
この大モスクが作られる前の6-7世紀には、西ゴート王国の聖ビセンテ教会がありました。
このビセンテ教会を取り壊し、その材料も使って、大モスクが作られたわけです。
1236年にカスティーリャ王フェルナンド3世により、コルドバが征服され、大モスクは、カトリックの教会に転用されました。
16世紀、スペイン王カルロス1世(神聖ローマ帝国カール5世、スペイン名、カルロス5世)の治世に、モスク中央部に、ゴシック様式とルネサンス様式の折衷の教会堂(聖マリア大聖堂)が建設されました。
イスラム教とキリスト教が併存する感じで、非常に、ユニークです。
メスキータ(大モスク)内部です。
かつては1000本以上の円柱があったそうで、854本現存しているそうです。
(数えていませんがーー)
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円柱の上部に、10m 位の天井を支えるために、二重アーチが使われている。
これは、メリダにあるローマ橋を参考にしたと言われ、無数の円柱を作るために、世界各地の時代、様式、場所の異なる建物から、材料を集められましたが、その転用の時に、サイズが小さくなった円柱の高さを調節するためだそうです。二重アーチは、赤いレンガと白い石灰岩で、作られています。
二重アーチと天井。
この天井は、イスラム支配時代のもののようです。
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白い天井。
比較的最近のもの。
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ミフラープの壁にあるアーチです。
ミフラープというのは、メッカの方向を向く壁です。この方向を向いて、祈ります。
ここのミフラープは、普通のミフラープと違って、八角形の形をした小さな部屋になっています。
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ミフラーブの前の天蓋ドームです。
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中央付近の教会堂、聖マリア大聖堂です。
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祭壇です。
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マヨール礼拝道の天蓋
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イベリア式パイプオルガンです。パイプが、水平に突き出しています。
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北側-北東側の新しく増設された部分です。
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展示室です。
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円柱に刻まれた職人のサインを石膏で、写し取ったもの。
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ミナレットです。現存するものは16世紀後半から17世紀に建てられたもの。
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動画は、こちらです。
http://youtu.be/sgxGLbpajnE
ちなみに、Google Earth で。メスキータを調べてみると、こんな感じです。
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次回は、5月23日の更新です。
テリーの部屋 Part 1 はこちらです。http://terry658.blog.so-net.ne.jp/
この記事へのコメント
とても面白い形してますよね
それにしても、イスラム教の建物にキリスト教の神仏って・・・
実世界も仲良くしてほしいですけどね
出だし、久しぶりに世界史の授業を受けている気分になりました^^
世界史大好きだったので(笑)
見応え十分ですね!是非本物を見に行きたいです☆
素晴らしい建築ですね♪
メスキータに入った時に何も置いてないのが不思議でした。
イスラムのモスクは礼拝する為のものだからですね。
こうして見るとキリスト教の力を改めて感じます。
モスクの四角形は、2回の増築しているうちに、こういう形になったのかもしれません。
中央に、聖マリア大聖堂が建設されましたので、奇妙な形になっています。
イスラム教のモスクを壊さずに、キリスト教の大聖堂を作ったというのは、資金の問題があったのかもしれませんが、
イスラム教とキリスト教が、共存する形になったのは、面白いですね。
確かに、仲良くやって欲しいところですね。
kuwachanさん
歴史は、面白いですね。宗教、民族が、争って、現在に至って、今後の歴史を作っていくことになるわけです。
特に、スペイン、トルコの歴史は、すごいと思います。日本は、有史以前はともかく、鎌倉時代に元寇で、攻められた以外は
他の民族から、侵略されて、民族が皆殺しになるという危機は、あまりなかったのは、ラッキーですね。
okko さん
カトリックという厳格なキリスト教徒が、巨大なモスクを壊さずに、残したというのは、面白いですね。これ以外のモスクは、ほとんど全て、破壊したわけですがーー。
この巨大なモスクの中央部に聖マリア大聖堂を建て、出入り口には、十字の印をつけていますが、イスラム教のミフラーブを
残したのは、面白いですね。
トルコのアヤソフィアは、元々、ギリシア正教の大聖堂だったのを、イスラム教徒が、イスタンブールを占領すると、建物は、そのままにして、漆喰で、キリストの絵を塗りつぶして、モスクに変えてしまいました。
これも、建物が、立派すぎて、壊すのがもったいなかったのかもしれません。現在のトルコは、温和なイスラム教徒の政権ですので、
アヤソフィアの漆喰を取り除いて、キリストの絵を、復活させています。ここも、面白いですね。
詳しくは、http://terry658-2.blog.so-net.ne.jp/2010-09-01 をご覧下さい。
いろはさん
イスラム教は、偶像崇拝は、禁止されていますので、モスクのなかは、何もないですね、ただ、祈りを捧げる方向、聖地メッカをの方向を示すミフラーブが壁に刻まれています。
カトリックは、逆に、様々な彫像や絵で、魅了してくれます。私としては、カトリックの方が、わかりやすいのですがーー。
実に見事な造りですね。
大モスクを破壊することなくカトリックの教会に転用した決断も凄いと思います。
展示室にも圧倒されます。
思い出を良い形で残された旅行でしたね。
ここは懐かしいですね。
やはり独特の仕様だからか忘れませんね。
テレビで、見ておけば、もっと、理解できたでしょうね。
モスクを残してくれたおかげで、世界遺産として、我々も、見ることができました。
Silvermac さん
旅行の前に、テレビで、予習しておくのが、一番ですね。
おどさん
柱を新たに作るのは、大変なので、古い建物の柱もかき集めたようです。もcっ広ん、新たに作ったものもあるでしょうがーー。
Baldhead1010 さん
旅行の時は、フルサイズデジイチ・カメラに17-40mmズーム、APS/C デジイチ・サイズのカメラにに27-200mmm か、望遠ズームをつけて、撮影です。
たいへーさん
首だけでなく、足も疲れました。
akanenosoraさん
ナイス&コメントありがとうございます。
mimimomo さん
このイスラム教とキリスト教が、共存するというのは、本当に不思議な世界ですね。
マレーシアでモスクを見物したことがありますが比較になりません。
このモスクは、25000人も入る大きさですから、スケールが大きいですね。
Jetstream777さん
ナイス&コメントありがとうございます。
それにしても別世界のようで・・・
イスラム教とキリスト教が共存するような建物は、世界中で、ここだけではないでしょうか。
いろいろな時代や様式が入り交じっていて、ガイドの説明を聞きながら建物内を見学したいです。^^
後はやっぱり三脚使って写真撮りたいですよねー。^^
今回、暗い室内の手持ちで相当苦労したんではないでしょうか。